2019年4月の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は65億3,700万レアルの黒字を計上したにも関わらず、4月としては1998年以降では最低の黒字額計上、昨年4月は86億8,400万レアルの黒字であった。
しかし今年3月の中央政府の財政プライマリー収支赤字は211億レアルに達して、統計を取り始めた1997年以降では2番目の大幅赤字を計上していた。
今年初め4か月間の中央政府の財政プライマリー収支は27億4,800万レアルの赤字を計上しているにも関わらず、2015年以降では最低の赤字額に留まっている。また昨年同期の財政プライマリー収支赤字41億8,700万レアルから大幅に減少している。
国庫庁のマンスエット・アルメイダ長官は、今年4月の財政プライマリー収支が65億3,700万レアルの黒字を計上したのは喜ぶほどのものではないと釘を刺している。
昨年の中央政府の財政プライマリー収支赤字は5年連続の赤字計上しており、財政プライマリー収支が黒字化するには数年間を要するとマンスエット・アルメイダ長官は慎重に説明している。
4月の過去12カ月間の中央政府の財政プライマリー収支はGDP比1.71%に相当する1,218億レアルに達しており、今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字を許容上限値1,390億レアルに接近してきている。
今年初め4か月間の社会保障院(INSS)は、既に650億9,800万レアルの赤字を計上している一方で、国庫庁では公共投資などの支出を極力抑制して623億5,000万レアルの支出を削減している。今年の連邦政府の公共支出はGDP比0.5%に留まると予想されている。(2019年5月30日付けエスタード紙)