今年1月25日のヴァーレ社ミナス州ブルマジーニョ鉱山のフェイジョン1鉱滓用ダムの決壊事故発生の影響による鉄鉱石生産の大幅な減少で、鉄鉱石の国際コモディティ価格が高止まりしており、ミナス州内の中小鉱業会社では小規模の鉄鉱石生産に着手している。
ミナス州鉱業組合(Sindiextra)では、組合に加盟している30社以上のミナス州内の中小鉱業会社は年内の500万トンに達する鉄鉱石の増産を予定しており、昨年の鉄鉱石生産は3,700万トンであった。
30社の中小鉱業会社の鉄鉱石生産は含有量が55%~58%と低含有量の鉄鉱石を生産するが、今年5月末の1トン当たりの含有量が55%~58%の鉄鉱石価格は94ドルに達している。一方含有量が65%に達する鉄鉱石価格は113ドルに達している。
オーストラリア資本Centaurus社はミナス州北東部地域のサン・ジョアン・エヴェンジェリスタ鉱山のJambeiroプロジェクトの鉄鉱石開発を再開、既に環境ライセンスは取得済みとなっている。
このJambeiroプロジェクトの鉄鉱石開発には1億5,000万レアルを投資、年間100万トンの含有量が65%の鉄鉱石を生産するが、最終的には年間300万トンの鉄鉱石生産を予定している。
ミナス州北東部地域のSerro地区で鉄鉱石開発の環境ライセンスを取得したHerculano Mineraçãos社は、2億レアルを投資して年間130 万トンの鉄鉱石開発を予定している。(2019年56月5日付けヴァロール紙)