昨日連邦貯蓄金庫(Caixa)は、住宅購入向けクレジット金利を最終月曜日からの引下げを発表、また住宅クレジット遅延に対しても支払い再交渉に応じると発表している。
連邦貯蓄金庫(Caixa)による大半の住宅購入向けクレジット金利は、年利11.0%プラス実質0%の参考金利(TR)に対して、年利9.75%プラス参考金利に引き下げる。また最低住宅購入向けクレジット金利8.75%は8.50%プラス参考金利に引き下げる。
Caixa金庫では住宅金融システム(SFH)並びに不動産金融システム(SFI)を通した住宅購入クレジット金利を統一するが、住宅金融システム(SFH)による不動産購入は150万レアル迄の物件、不動産金融システム(SFI)は150万レアル以上の物件に対してクレジットを提供している。
住宅金融システム(SFH)及び不動産金融システム(SFI)によるクレジットは新築物件のみならず中古物件、土地購入、リフォームや拡張工事などについてもクレジットを提供している。
Caixa金庫の住宅購入向けクレジットは、低所得層だけでなく中間所得層にもクレジットを提供しているとペドロ・ギマリャンエス総裁は説明、サンパウロ不動産関連業者組合(Secovi-SP)チーフエコノミストのセルソ・ペトルーシ氏は、Caixa金庫による住宅購入向けクレジット金利引き下げは多くの一般消費者が恩恵を受けると歓迎している。
ブラジル銀行では住宅金融システム(SFH)による不動産購入金利は年利8.49%プラス参考金利、不動産価格の80%までクレジットを提供する不動産金融システム(SFI)による不動産購入クレジットは取り扱っていない。
イタウー銀行の住宅金融システム(SFH)による不動産購入クレジットの最低金利は8.3%プラス参考金利、不動産金融システム(SFI)による不動産購入クレジットは購入価格の82%が限度となっている。
ブラデスコ銀行では不動産価格が150万レアル、金利は8.95%プラス参考金利、サンタンデール銀行は、不動産購入クレジットは購入価格の80%が限度で、住宅金融システム(SFH)による不動産購入クレジットの最低金利は8.99%、動産金融システム(SFI)による不動産購入クレジットの最低金利は9.49%となっている。
来週連邦貯蓄金庫(Caixa)では、参考金利(TR)の代わりにインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の導入を検討しているとペドロ・ギマリャンエス総裁は説明している。
連邦貯蓄金庫(Caixa)では、住宅購入クレジット遅延している契約数58万9,000件を抱える230万人の消費者に対し、クレジット返済の再交渉や罰金軽減などを提供する。
住宅購入クレジットの遅延残高は101億レアル、遅延の再交渉で連邦貯蓄金庫には5億レアル~10億レアルの歳入増加に繋がると予想、またクレジット遅延期間が180日を超している5万1,000家族の負債残高は9億レアル、そのうち1万5,000家族の負債残高は3万レアル以上となっている。(2019年6月6日付けエスタード紙)