国家配給公社(Conab)の今年の穀物生産予想によると、2018/2019年度の穀物生産は、トウモロコシ増産が牽引して前年比4.9%増加の2億3,890万トンと2016/2017年度の穀物生産を10万トン上回って記録更新が予想されている。
1月から12月の穀物生産から統計を取るブラジル地理統計院(IBGE)の2018/2019年度の穀物生産予想は、前年比370万トン増加の2億3,470万トンと4月から翌年3月の1年間から統計を取る国家配給公社(Conab)の2億3,890万トン予想を400万トン下回る予想となっている。
今年の大穀倉地帯の中西部地域は、好天に恵まれてトウモロコシ並びに棉栽培が好調に推移していると国家配給公社(Conab)の農業ビジネス担当責任者のCleverton Santana氏は説明している。
国家配給公社(Conab)では、2018/2019年度のトウモロコシ生産は前年比20%増加の9,700万トン予想、今年のトウモロコシ輸出は3,200万トンに達すると見込んでいる。
今年のトウモロコシ生産予想9,700万トンの内、夏季栽培は前年比1.8%減少の2,633万トン、冬季栽培は前年比同じ7,068万トンが見込まれている。小麦栽培面積は3.4%減少の197万ヘクタール、1ヘクタール当たりの小麦生産は、前年比4.4%増加の2,774キログラムが見込まれている。
2018/2019年度の穀物栽培面積は前年比1.9%増加の6,291万ヘクタール、今年は順調な天候で1ヘクタール当たりの平均トウモロコシ生産は、3,797キログラムと前年の3,689キログラムを上回っている。
また今年6月の最終予想の今年の棉生産は、前年の200万6,000トンから267万6,000トン、前記同様に米生産は1,206万4,000トンから1,051万トンと大幅に減少、フェジョン豆は311万6,000トンから307万1,000トンに増加、大豆は1億1,928万2,000トンから1億1,484万3,000トンと500万トン減少予想となっている。(2019年6月12日付けヴァロール紙)