自動車輸出を牽引するGM社並びにVW社は、アルゼンチンの為替危機による国内経済の停滞並びに9月の大統領選の不透明な行方が牽引して、今年の自動車輸出は全国自動車工業会(Anfavea)の予想を大幅に下回ると悲観的な見方をしている。
全国自動車工業会では、今年の自動車輸出を前年比6.8%減少の55万5,000台と予想、しかしGM社並びにVW社では、今年の自動車輸出はアルゼンチン不況が予想以上に長引いているために50万台を割ると予想している。
ブラジルGM社のマルコス・ムニョス副社長は、今年のアルゼンチン向け自動車輸出は増加する要素が皆無で、自動車輸出回復は2020年の先送りを予想している。
今年初め5か月間のブラジルの自動車輸出は、前年同期比42%減少の17万3,400台に留まっており、今年の自動車生産は9.0%増加、国内販売は11.4%増加を見込んでいる。
全国自動車工業会(Anfavea)のルイス・カルロス・モラエス会長は、新社会保障改革案が国会を通過すれば新たな輸出台数予想を発表すると説明している。(2019年6月26日付けエスタード紙)