5月の正規雇用は過去3年間最低の3万2,100人に留まる

就労・失業者管理センター(Caged)の発表によると、2019年5月の労働手帳に記載される正規雇用は、5月としては過去3年間で最低となる3万2,100人に留まり、今年の正規雇用数は昨年を下回る可能性を指摘しているエコノミストもいる。

Valor Data社の雇用機関対象の調査では、今年5月の正規雇用は7万人が予想されていたにも関わらず、僅か3万2,100人と半分以下に留まっている。今年初め5か月間の正規雇用は35万1,100人増加、5月の過去12カ月間では47万4,300人となっている。

調査対象の8部門の内3部門でマイナスを記録、特に商業部門はマイナス1万1,300人、製造業部門はマイナス6,136人、公共サービス部門はマイナス415人を記録している。

今年5月の正規雇用が最も多かったのは、コーヒーやオレンジ収穫期による雇用増加を記録した農畜産部門は3万7,373人、建設業部門は8,459人、サービス業部門は2,533人、公務員は1,004人、鉱業部門の正規雇用は627人増加を記録している。

地域別の今年5月の正規雇用比較では、南部地域が良い何時マイナス1万935人を記録した一方で、コーヒーやオレンジ栽培が盛んな南東部地域は2万9,498人、中西部地域は6,148人、北部地域は4,110人、北東部地域は3,319人を記録している。

サンタンデール銀行エコノミストのルッカス・ノブレガ氏は、新社会保障改革案の国会通過後の下半期には、企業経営者の景況感改善に伴って正規雇用は増加すると予想しているにも拘らず、今年の正規雇用は年初の65万人から50万人に下方修正、昨年は42万1,000人であった。

しかしParallaxis社チーフエコノミストのラファエル・レオン氏は、新社会保障改革案が承認されても下半期の正規雇用の大幅増加を否定的に見ており、年初予想の44万人から38万人に下方修正している。(2019年6月28日付けヴァロール紙)

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