ボルソナロ大統領はメルコスールと日本、韓国、米国とのFTA協定推進

ジャイール・ボルソナロ大統領は、今月17日からブラジルはメルコスールの議長国を務めるが、アルゼンチンのサンタ・フェ市で開催されるメルコスール会合を前にアルゼンチンのクラリオン紙のインタビューで、メルコスールと他の国や経済ブロックとのFTA協定推進を強調している。

1999年7月1日にメルコスール・EU協力枠組み協定の発効から漸く20年間を要して、先月末に漸くヨーロッパ連合国(EU)とメルコスールは自由貿易協定(FTA)締結合意に達していた。

ボルソナロ大統領は、ヨーロッパ連合国(EU)との自由貿易協定(FTA)同様に、日本並びに韓国、米国との自由貿易協定(FTA)推進による自由貿易協定拡大の推進を支持している。

2003年のネストル・カルロス・キルチネル政権発足時からクリスティーナ・フェルナンデス大統領時の2008年7月まで首相を務めてきたアルベルトフェルナンデス元首相を大統領候補、10月に予定される南米アルゼンチンの大統領選の有力候補とみられていた中道左派で女性のフェルナンデス前大統領は、副大統領候補として選挙に臨むと発表している。

ボルソナロ大統領は、現職大統領のマウリシオ・マクリ大統領の支持を明確にしており、フェルナンデス前大統領派が政権を握ればヨーロッパ連合国(EU)との自由貿易協定(FTA)の見直しで、自由貿易協定推進の阻害要因になると予想されている。

ボルソナロ大統領は、下院議員時代にヨーロッパ連合国(EU)との自由貿易協定(FTA)に反対していたにも拘らず、今では自由貿易推進の重要性を訴えている。

社会保障年金改革法案成立の大きな前進や税制改革、自由経済政策暫定法(MP)の実施予定など以外にも昨年のミッシェル・テーメル政権時の改正労働法成立がなければブラジル経済はさらに悪化していたとボルソナロ大統領は指摘している。

またボルソナロ大統領はパウロ・ゲーデス経済相に、「私の初めての企業」プログラムの発表で、国内経済活性化促進を要請している。(2019年7月15日付けエスタード紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=46116