昨日弱冠38歳のグスタヴォ・モンテザノ氏(Gustavo Montezano)は、6月に辞任したジョアキン・レヴィ前総裁に替わって社会経済開発銀行(BNDES)の総裁に就任した。
モンテザノ新総裁は今年12月までに国庫庁に860億レアルの供与金の返済を表明しており、既に上半期に返済された400億レアルと合わせると今年の返済総額は1260億レアルに達する。
労働者党(PT)のルーラ政権並びにジルマ政権時にブラジルの多国籍企業育成を目的にペトロブラスや食品加工会社などに社会経済開発銀行(BNDES)を通して投資、5,000億レアルの達する資金は国庫庁から供与されていた。
社会経済開発銀行(BNDES)は今年返済予定の1260億レアル以外に2,700億レアルを国庫庁に返済しなければばらないが、モンテザノ新総裁は任期期間中の返済を約束している。
モンテザノ新総裁は、年内の1,260億レアルの返済以外にも労働者党(PT)政権時に、BNDES銀行が主に外国政府に貸し付けた不透明な貸付金のブラックボックスの開示、年末までの自社資産売却を強調している。
社会経済開発銀行(BNDES)は、ペトロブラス石油公社や資源大手ヴァーレ社を含むブラジル大手企業の1,100億レアルに達する持株の放出を示唆している一方で、むやみに放出するのではなくて、時価総額の上昇時の持株放出を説明している。
またモンテザノ新総裁は今後3年計画以内の大幅な改善を示唆しており、年間のクレジット総額は700億レアルに抑えるが、ジウマ政権時の半分以下に制限する。(2019年7月17日付けエスタード紙)