2019年6月の国庫庁のインフレ指数を差引いた歳入総額は、前年同月比4.68%増加の1,199億5,000万レアルで過去5年間では最高の歳入総額を記録、経済政策局の予想である2.0%増加の1,176億レアルを上回っている。
今年6月の歳入総額1,199億5,000万レアルのうち経常的歳入総額は4.43%増加の1,167億レアル、臨時的歳入総額は14.3%増加の32億レアルを記録している。今年上半期の歳入総額は、1.8%増加の7576億レアルで2014年以降では最高の歳入総額を記録している。
今年6月の歳入総額が前年同月比4.68%増加の1,199億5,000万レアルに達した要因として、昨年5月下旬から11日間継続したディーゼル燃料価格値下げ要請を発端とした、全国規模のトラック運転手の国道封鎖の抗議デモの影響で、昨年6月の国庫庁の歳入が大幅に減少していた。
今年6月の鉱工業部門生産は前年同月比11.25%増加した影響で、工業製品税(IPI)による歳入は11.25%と二桁台の伸び率を記録した一方で、昨年のディーゼル燃料価格の大幅値下げの影響で、一般的に燃料税と呼ばれる経済支配介入納付金(Cide)による歳入は40.19%減少している。
今年上半期の天然ガスのロイヤリティによる臨時歳入は、ドル高の為替や天然ガスの国際コモディティ上昇に伴って、昨年同期の39億6,000万レアルの21.66%増加に相当する48億1,000万レアルを記録している。(2019年7月24日付けヴァロール紙)