機械金属部会(山田 佳宏部会長)は、2019年下期の部会長シンポジウムの発表資料作成のため2019年7月31日午後3時から5時まで19人が参加して開催、今年下半期の業種別部会長シンポジウムは、主題:「2019年上期の回顧と下期の展望」、副題: 「成長への期待、変化への対応」、参加者が自社の回顧と展望、副題について発表した。
2019年上期の回顧では、1月のヴァーレ社のダム決壊事故による鉄鉱石価格の上昇並びに鉄鋼製品価格の下落、アルゼンチン為替危機による自動車輸出減少の影響による在庫調整並びに集団休暇、人件費などのブラジルコスト、米中貿易摩擦、低調なインフラ投資、オーストラリアのサイクロン発生、低い設備稼働率などが話題となった。
今年下期の展望では、進展期待の一連の構造改革、製鉄所設備のメンテナンス、低調なバイオマス電力、労働コストの上昇、客先支払い遅延、アルゼンチンのシェールガス投資、ペルー・チリのマイニング投資継続、原価低減項目の洗出し、エンジニア育成、年金改革による景気浮上期待などが挙げられた。
副題の「成長への期待、変化への対応」では、脆弱なインフラ、環境認可、人材育成、ROTA2030、コンプライアンス課題、EU・メルコスールFTA協定締結による欧州メーカーの市場参入拡大、バルガス政権以来の構造改革への期待、高い失業率と低い生産性、身の丈経営、リードタイム短縮、差別化ソルーションでの新規顧客開拓、代替燃料市場への参入などが話題となった。
参加者は山田 部会長(三菱重工)、加藤 副部会長(メタルワン)、力石氏(AZBIL)、吉川氏(Yokogawa)、三好氏(南米日立)、小野澤氏(エバラ)、牧野氏(CBC)、木内氏(出光)、北原氏(ヤンマー)、中野氏(NTN)、永田氏(MMC)、加治氏(出光)、櫛渕氏(Mineral Brasil)、秋山氏(Nippon Steel)、平野氏(TADANO BRASIL)、岡田氏(コマツ)、中野副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当
左から加藤 副部会長(メタルワン)/山田 部会長(三菱重工)