アルバイト感覚でネットショップ開設が急増

1,280万人に達する失業者で失業率が高止まりしており、また実質賃金の減少を補うために過去1年間の個人のネットショップ開設が急増しており、今年6月の過去12カ月間のネットショップ開設は、前年比約40%増加して93万店舗に達している。

2017年6月から2018年6月のネットショップ開設件数は前年比12.5%であったが、ブラジル国内の失業率が12%~13%前後で推移しており、また国内経済の停滞で自営業者が2,410万人に達していることもネットショップ開設件数の増加に繋がっている。

2014年6月~2015年6月のネットショップ開設件数は前年比24.67%増加、前記同様に2015年~2016年は21.52%増加、2016年~2017年は9.23%増加、2017年~2018年は12.50%増加、2018年6月~2019年6月は約40%増加している。

ネットショップ開設による雇用では、本人個人のみが44.34%、1人までは7.51%、2人~5人までは16.53%、6人~9人は7.82%、10人~19人は8.37%となっている。

インターネット上に存在する物の売り手と買い手が自由に参加できる取引市場のマーケットプレイスへの出店では1カ所の出店が全体の13.36%、2カ所までは10.88%、3カ所は49.60%、4カ所は25.0%、5カ所は1.06%、5カ所以上の出店は0.10%となっている。

しかし短時間でしかも安価で開設できるネットショップでは非常に淘汰が激しく、10店舗のネットショップ開設の内8店舗のネットショップは短期間のうちに閉店を余儀なくされている。

マーケットプレイスのプラットフォームNuvemshopでは、月間49.90レアルで出店でき、1万1,000店舗が出店しているが、過去1年間の出店数は前年比27.0%増加している。(2019年8月4日付けエスタード紙)

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