四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、2019年第2四半期の経済活動指数(IBC-Br)は、前四半期比マイナス0.13%に留まった。
今年第1四半期の経済活動指数(IBC-Br)は、前四半期比マイナス0.52%を記録していたために、2回連続で四半期のGDP伸び率がマイナスを記録するテクニカルリセッション入りの可能性が示唆されている。
しかし今月5日に連邦貯蓄金庫は現役サラリーマンの勤続期間保障基金(FGTS)預金や凍結預金引出スケジュール発表、9月13日から500レアルまでの預金引出が開始される一方で、社会統合基金(PIS)の引出は8月から開始、また政策誘導金利(Selic)も6.5%から6.0%に切り下げられた影響で、第3四半期の経済活動指数(IBC-Br)は上昇に転じると予想されている。
今年1月の経済活動指数(IBC-Br)はマイナス0.10%、2月マイナス0.92%、3月マイナス0.26%、4月マイナス0.47%と4カ月連続で前月を下回っていたが、5月は一転して1.10%増加、6月も0.30%増加して好転してきている。
また2018年第1四半期の経済活動指数(IBC-Br)は前四半期比0.26%増加、第2四半期はマイナス0.64%、第3四半期は1.49%増加、第4四半期は0.19%増加、今年第1四半期はマイナス0.52%、第2四半期もマイナス0.13%を記録している。
しかし今年6月の経済活動指数(IBC-Br)は前年同月比マイナス1.75%、今年上半期は0.62%増加、6月の過去12カ月間のIBC-Br指数は1.08%増加している。
今年第2四半期の鉱工業生産は前四半期比マイナス0.7%、サービス部門はマイナス0.6%、自動車や建材を含む広範囲小売販売は1.2%増加とGuide Investimentos社チーフエコノミストのジョアン・マウリシオ・レモス氏は、弱い経済指数を指摘している。
今年第2四半期のGDP伸び率の予想では、4E Consultoria社並びに Guide Investimentos社、Parallaxis社、 Safra社は前四半期比0.1%増加を予想、 Bradesco社並びに Rabobank社、Tullet Prebon社、 USB社は0.2%増加、しかし唯一 Oxford Economics社はマイナス0.2%を予想している。(2019年8月13日付けヴァロール紙)