今年のセメント販売は年初予想を上回る3.4%増加か

全国セメント工業組合(SNIC)の年初の予想では、2019年のセメント販売は前年比3.0%増加、2020年は4.2%増加であったが、今年は3.4%増加、来年は4.2%増加とそれぞれ上方修正している。

ブラジル国内のセメント需要は2014年下半期から継続していた経済リセッションの影響を受けて、過去4年間連続で前年割れを記録していたにも関わらず、ジャイール・ボルソナロ大統領の就任に伴って、経済活性化のための雇用創出が大きなインフラ整備部門への投資拡大を予想されていた。

今年の国内のセメント消費は、民間部門の住宅並びに商業施設、製造業部門の新規・増産向け建設が牽引して、前年比3.0%増加の5,300万トン前後を全国セメント工業組合(SNIC)のパウロ・カミーロ・ペーナ会長は予想していた。

伝統的に下半期の国内のセメント販売は上半期を上回っており、建設業界を中心に2020年は今年を上回る需要をパウロ・カミーロ・ペーナ会長は期待している。

今年下半期初めから建設業界のGDP伸び率は回復傾向を示しており、建設業界向け棒鋼需要は0.5%増加、砕石需要は7.0%増加、また建設業界の企業経営者の景況感指数も上昇してきているとペーナ会長は指摘している。

今年8月のセメントの国内販売は前年同月比3.0%増加の510万トン、今年初め8か月間では2.9%増加の3,590万トン、8月の過去12カ月間では1.8%増加の5,366万トンを記録している。

8月のセメントの国内販売の地域別販売では、南東部地域は7.1%増加の244万トン、今年初め8か月間では3.2%増加の1,731万トン、前記同様に北東部地域は96万8,000トン、0.5%減少の702万トンであった。

今年初め8か月間の南部地域のセメント消費は前年同期比3.6%増加の602万7,000トン、中西部地域は6.0%増加の396万5,000トン、北部地域は0.3%増加の155万1,000トンを記録している。(2019年9月6日付けヴァロール紙)

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