全国自動車工業会(Anfavea)は、今年残り4か月間にも拘らず、アルゼンチン向け自動車輸出並びに国内向け自動車販売が不振となっているために、年初目標の前年比9.0%増加から大幅に下方修正すると予想されている。
今年の自動車販売はアルゼンチン向け輸出減少に加えて、8月の国内販売は前年同月比2.3%減少の24万2,900台と27カ月連続での増加から一転して減少に転じ、今年初め8か月間の自動車生産は前年同期比僅か2.0%増加に留まっている。
今年初め8か月間の自動車生産は前年同期比僅か2.0%増加に留まった一方で、同期の自動車販売は法人向け販売が牽引して、前年同期比9.9%増加の179万台を記録している。
今年初め8か月間の新車販売は、第2四半期が前年同期比11.4%と二桁台の伸び率が牽引して9.9%増加、2014年以降では最高の販売台数を記録したと全国自動車工業会(Anfavea)のルイス・カルロス・モラレス会長は説明している。
今年8月の自動車業界の従業員総数は前年同月比4.0%に相当減少、8月の過去12カ月間では4,499人減少、サンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポスのフォード社の自動車工場閉鎖で750人解雇、また自動車需要減少に伴う日系自動車メーカーによる3交代制勤務体系の調整などが自動車業界の雇用減少に繋がった。
今年8月の自動車生産は前年同月比7.3%減少の26万9,800台、今年初め8か月間の自動車生産は2.0%減少の200万台、8月の自動車輸出は34.7%減少の3万6,700台、前月比では12.8%減少している。
また8月のアルゼンチン向け自動車輸出は1万2,000台と7月の1万8,000台から大幅減少、今後のアルゼンチン向け自動車輸出は、アルゼンチンペソの下落に伴ってさらに減少するとモラレス会長は予想して、自動車の生産台数の下方修正を迫られている。(2019年9月6日付けヴァロール紙)