スタートアップ企業QuintoAndarは2億5,000万ドルの資金調達

2013年にアンドレ・ぺーニャ氏が創業したQuintoAndar 社は、ブラジルの借主と大家を結び、アパート賃貸契約の締結を円滑化するモバイルアプリケーションで急成長している。

QuintoAndar 社は既に企業としての評価額が10億ドル以上で、非上場のベンチャー企業を指すユニコーン企業と金融市場関係者は強化しているテクノロジー企業に成長している。

QuintoAndar 社は、Uber社やNubank社に投資している米国投資ファンドDragoneer社並びにコロンビアのボゴタに本社を置くスタートアップ企業のラピ社(Rappi)に10億ドル投資、また配送アプリLoggi社に1億5,000万ドル出資。またGympass 、Creditas社などに積極的に投資を行っているソフトバンク社などから2億5,000万ドルの投資を受ける。

QuintoAndar 社は10カ月前に米国の投資ファンドGeneral Atlantic社から大型投資を受けていたが、今回新たに米国投資ファンドDragoneer社並びにソフトバンクから大型投資を受ける。

今回の2億5,000万ドルの投資金は、テクノロジー部門強化並びに国内市場の強化、海外進出計画に投資をするが、先ずは残っている宿題を片付け、2020年から海外進出を計画していると同社のアンドレ・ぺーニャ社長は抱負を述べている。

QuintoAndar 社は、ブラジル国内では主に南部地域並びに南東部地域、中西部地域の25都市でアパートの賃貸事業を展開、特にサンパウロ州内の事業が牽引していたが、最近の4,500件の賃貸契約の内30%はサンパウロ州外を記録している。

ラテンアメリカ地域はアパート賃貸で問題を抱えているケースが多いために、QuintoAndar 社のモバイルアプリケーションは、勝機があるとして来年から積極的に海外戦略を展開する。

今年初め8か月間の賃貸契約軒数は前年同期の5倍と急成長、2018年当初の従業員300人から今では1,000人以上に急増、同社はアパート契約の1か月分を取得、毎月家賃の6.9%~8.0%をコミッションとして受け取る。

今後のQuintoAndar 社の事業展開として、今までの伝統的な不動産会社は賃貸アパートの確保と大家対応に対して、QuintoAndar 社は借家人の選定を行う分業戦略を検討している。(2019年9月10日付けエスタード紙)

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