四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、2019年7月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比マイナス0.16%を記録している。
Valor Data社の金融機関やコンサルタント会社対象の7月の経済活動指数(IBC-Br)では前月比0.1%増加、前年同月比では1.31%増加に対してマイナスを記録している。
今年7月の経済活動指数(IBC-Br)がマイナスを記録した要因として、鉱工業部門のIBC-Br指数はマイナス0.3%を記録、金融市場では0.6%増加が予想されていた。
また今年7月の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売部門のIBC-Br指数は前月比0.7%増加、サービス部門のIBC-Br指数は前月比0.8%増加、イタウー銀行の7月のIBC-Br指数は0.5%増加を予想していた。
今年8月の鉱工業部門のIBC-Br指数は投資が等閑にされている影響で前月比マイナス0.2%、第3四半期のIBC-Br指数は0.3%増加、今年のIBC-Br指数は0.9%増加をParallaxis社は予想している。
8月19日の自動車・農業機械生産は、前月同日比マイナス5.9%と前月の5.4%増加から一転して減少に転じており、新車登録台数もマイナス1.4%を記録、トラック通行料もマイナス0.7%を記録している。
また前記同様に電力使用量もマイナス0.2%、しかし段ボール箱生産は0.9%増加、企業経営者の景況感種数は94.0ポイントから93.9ポイントに減少、経済見通し指数は108.4ポイントから114.2ポイントに上昇、製造業部門の設備稼働率は75.5ポイントから75.8ポイントとわずかに上昇している。
コンサルタント会社LCA社では、今年のGDP伸び率は1.0%増加、第4四半期のGDP伸び率は、9月からの現役サラリーマンの勤続期間保障基金(FGTS)預金や凍結預金引出開始の影響で0.4%増加を予想している。(2019年9月16日付けヴァロール紙)