11月6日に予定されているプレソルト鉱区の石油・天然ガス入札の地方政府への分配比率を巡って、ダヴィ・アルコルンブレ上院議長並びにロドリゴ・マイア下院議長は、政治工作を余儀なくされている。
パウロ・ゲーデス経済相は、国庫庁に臨時歳入として1,065億レアルに達する可能性のある11月に予定されているプレソルト鉱区の石油・天然ガス入札を実施するために、9月末の国会で地方政府(州・市)への分担金調整で苦慮している。
総額1,065億レアルの臨時歳入のうちペトロブラス石油公社には336億レアルが宛がわれるが、州政府並びに市町村、議会にはそれぞれ10%に相当する73億レアル、プレソルト鉱区を擁するリオ州政府には21億9,000万レアル、連邦政府は489億レアルが見込まれている。
連邦政府は2010年にペトロブラス石油公社に50億バレルの原油開発を許可の代わりに、ペトロブラスは連邦政府に748億レアルを支払っていた。11月に入札にかけられるプレソルト鉱区の石油・天然ガスの埋蔵量は60億バレル~150億バレルが見込まれている。
サンパウロ州のジョアン・ドーリア知事並びに南大河州のエドアルド・レイテ知事、ゴイアス州のロナルド・カイヤド知事、南マット・グロッソ州のレイナルド・アザンブジャ知事は上院議会で承認されたプレソルト鉱区の石油・天然ガス入札の地方政府への分配比率に関するテキストに反対している。
上院議会の北部地域並びに北東部地域出身が59.3%の勢力を占めている一方で、下院議会では南部地域並びに南東部地域、中西部地域の出身議員が57.9%の勢力を占めている。
州政府分配ファンド(FPE)では、一人当たりのGDPが低い州政府に手厚い分配として、北部地域並びに北東部地域は77.6%を占めるが、一次産品輸出促進のために設けられたICMS税免税のカンジール法の保障として40億レアルの分配では南部地域並びに南東部地域、中西部地域が83.2%を占めている。(2019年10月6日付けエスタード紙)