デューティーフリーショップでの免税制限額を2倍に引上げか

連邦政府は、国際空港などで出入国者向けに関税・消費税・酒税などを免除して商品を販売する店舗デューティーフリーショップでの現在の免税制限額500ドルを2倍の1,000ドルまでの引上げを検討する。

ジャイール・ボルソナロ大統領は、パウロ・ゲーデス経済相に免税制限額の引上げ規則変更を要請したが、2020年以内の実施を目論見るのであれば来年度の予算基本法は既に国会に提出されているために、早急なテキスト内容の変更を余儀なくされる。

ボルソナロ大統領は、国際空港のデューティーフリーショップの免税制限額を500ドルから1,000ドルの引上げを見込んでいるが、パラグアイ並びにアルゼンチンと国境を接するイグアス―滝に接する地上のデューティーフリーショップの免税制限額も現在の300ドルから500ドルに引上げる。

しかしブラジル並びにアルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイが加盟するメルコスールのデューティーフリーショップの免税制限額は一律500ドルに制限されているために、メルコスール加盟国との交渉を余儀なくされる。

1991年からデューティーフリーショップの免税制限額は500ドルに定められているが、ミッシェル・テーメル政権時にも免税制限額の引上げを試みた経緯があった。

デューティーフリーショップ関係者は、免税制限額の引上げは雇用拡大に繋がると歓迎している一方で、サンパウロ商業会(ACSP)では、国内の小売販売に悪影響すると指摘している。(2019年10月11日付けエスタード紙)

 

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