高等教育卒業者の11%は最低サラリーに留まっている

ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)の統計を基にしたIDados社の調査によると、今年第2四半期の大学卒業若しくは大学中退の11%の月収は最低サラリーの998レアル相当となっている。

今年第2四半期の大学卒業若しくは大学中退の11%に相当する277万人は、最低サラリーの月収を余儀なくされているが、経済リセッションの影響で過去5年間で107万人増加している。

経済リセッション前の2014年の今年第2四半期の大学卒業若しくは大学中退の8.9%が最低サラリー受給者であったが、2015年は8.4%に減少、経済リセッション突入の2016年は9.6%、2017年は10.6%と二桁台に上昇、削減は10.3%と若干減少したが、今年第2四半期は10.9%に上昇している。

基礎教育卒業の46.4%は最低サラリー受給者、中等教育卒業若しくは中退の29.6%も最低サラリー受給者であり、今年8月の失業率は12.6%と依然として高水準を記録している。

今年8月の過去1年間の労働手帳に記載されない非正規雇用は140万人に達している一方で、正規雇用は僅か40万3,000人に留まっており、経済リセッションから脱出したにも関わらず、依然として二桁台の失業率が継続して、実質賃金が低下傾向を示している。(2019年10月13日付けエスタード紙)

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