Credit Suisse銀行の調査によると、2018年後半から今年前半の1年間のブラジルの100万ドル以上の資産を擁する富裕層は21万7,000人から19.4%増加の25万9,000人に達し、資産総額は3兆5,000億ドルに達している。
また2024年までの今後5年間のブラジルの富裕層は23%増加の31万9,000人に達すると予想、一方人口の1.0%の富裕層は49%の富みを独占しており、2016年~2019年にかけて、ブラジルは唯一社会格差が拡大した国となっている。
ブラジルの人口の70%は1万ドル以下の資産しか保有していないが、世界の平均である58%を上回っている。世界の1.0%の富裕層の資産総額は世界全体の44%を占めている。
2018年後半から今年前半の1年間に米国の100万ドル以上の資産を擁する富裕層は67万5,000人増加、日本は18万7,000人、中国は15万8,000人それぞれ増加している。
今後5年間で100万ドル以上の資産を擁する富裕層の増加はポーランドを筆頭に日本、中国、ポルトガル、台湾での増加が予想されており、世界では27.0%増加の6,300万人で資産総額は459兆ドルに達すると予想されている。
2018年後半から今年前半の1年間のラテンアメリカの富裕層は、アルゼンチン並びにヴェネズエラの経済危機で僅か4.9%増加の463兆ドル、そのうちブラジルは312兆ドルを占めている。
2018年後半から今年前半の1年間の資産総額が5,000万ドル以上のブラジルの富豪は860人増加、米国は4,200人、ロシアは400人それぞれ増加している。(2019年10月21日付けヴァロール紙)