今年第3四半期のペトロブラスの純益は36.8%増加

2019年第3四半期のペトロブラス石油公社の純益は、岩塩層下(プレソルト)原油増産が牽引して、前四半期比36.8%増加の90億8,700万レアルを記録したとロベルト・カステロ・ブランコ総裁は説明している。

金融市場関係者は、今年第3四半期のペトロブラス石油公社の純益を75億レアルと見込んでいたにも関わらず、同社の負債削減並びにオペレーションのエフィシエンシー向上効果で予想を15億レアル上回った。

特に同社はグループ傘下のBR DISTRIBUIDORA社売却による139億レアルに臨時収入が第3四半期の純益を押上げた一方で、訴訟による24億レアルの赤字を計上している。

今年第3四半期のペトロブラスの1日当たりの平均原油生産は、前四半期比9.3%増加の287万バレルに達しており、原油生産の60.4%はプレソルト油田の生産が占めている。

昨年下半期からサントス海盆のブージオ油田並びにルーラ油田に原油・天然ガス開発用プラットフォーム4隻が稼働開始したことが、第3四半期の大幅な原油増産に繋がっている。

また年内にプラットフォームP-68 が原油生産を開始予定、岩塩層上(ポスソルト)原油並びに地上油田の原油生産を含めると、今年末の1日当たりの平均原油生産は目標の270万バレルに達すると予想されている。

第3四半期のペトロブラスの純負債は、900億ドルと今年第2四半期の1,010億ドルから100億ドル以上減少、今後も負債軽減のためのコア事業以外の自社資産売却を積極的に進める。(2019年10月25日付けエスタード紙)

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