ペトロブラスは臨時歳入の346億レアルをメガ入札に投資か

11月6日並びに7日に2回連続で予定されている岩塩層下(プレソルト)石油・天然ガス入札では、世界の石油メジャーが競って入札参加を表明して熾烈な落札競争になると予想されているが、国庫庁に臨時歳入として1,065億レアルが見込まれている。

連邦政府は2010年にペトロブラス石油公社に50億バレルの原油開発を許可の代わりに、ペトロブラスは連邦政府に約750億レアルを支払っていたために、ペトロブラス石油公社には346億レアルが宛がわれる。

長年にわたってプレソルト原油・天然ガス開発に携わってきているペトロブラスは、今回入札にかけられるプレソルト鉱区の原油埋蔵量などに熟知しているために、有望な原油鉱区の落札に積極的に投資すると予想されている。

国庫庁からペトロブラスに支払われる346億レアルの大半を今回のプレソルト原油鉱区の入札で投資すると見込まれているために、ペトロブラスの900億ドルに達する負債は減少しないと予想されている。

今年11月上旬までに予定されている3回の石油・天然ガス開発向け入札のトップを切って、昨日10日に第16回岩塩層上(ポスサル)石油・天然ガス開発入札が実施されたが、連邦政府の臨時歳入総額は、最低入札設定価格を322%上回る89億1,500万レアルを記録している。

2回目の石油・天然ガス入札は11月6日の岩塩層下(プレサル)石油・天然ガス入札、商業的な原油埋蔵量が確認されていない11月7日の第6回プレサル石油・天然ガス入札と今後1カ月間以内に3回の石油・天然ガス入札が実施が予定されている。

ブラジル石油監督庁(ANP)では、11月に控えている2回連続のプレサル石油・天然ガス入札には、世界の石油メジャーを含む14社が名乗りを挙げており、大半は欧米の石油メジャーやアジアの石油開発企業、ラテンアメリカからはコロンビア資本のEcopetrol社とペトロブラスが応札している。

ペトロブラスは膨大な埋蔵量の原油鉱区以外にも膨大な埋蔵量を誇る天然ガス鉱区の落札に期待しているが、沿岸都市まで天然ガスパイプラインを設置する投資が必要となる。(2019年10月26日付けエスタード紙)

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