世界銀行が定めている1日の一人当たりの所得が1.90ドル(月間145レアル相当)以下の2018年のブラジル国内の最貧困層人口は、全体の6.5%に相当する1,353万7,000人と2015年から悪化してきている。
2012年の最貧困層は人口全体の5.8%に相当する1,137万9,000人、2013年は5.1%の1,015万3,000人、2014年は4.5%の903万3,000人まで減少傾向となっちた。
しかし経済リセッションの影響が始まった2015年の最貧困層は4.9%相当する9,918万人、2016年は5.8%の1,192万9,000人、2017年は6.4%に相当する1,326万8,000人に増加していた。
ブラジル国民の1/3強に相当する人口は下水道設備のない住居での生活を余儀なくされているにも関わらず、過去数年間で大半のブラジル人はインターネットを活用している。
北部地域並びに北東部地域の下水道のインフラ整備が非常の遅れており、ブラジル人口の35.7%に相当する7415万6,000人の人口を数えるが、人口の63%に相当する4,652万6,000人だけが下水道インフラの恩恵を受けている。
特に北部地域の人口の79,3%、北東部地域の人口の57.1%には下水道インフラが普及していないが、2016年の下水道インフラ不整備は36.3%、2017年は35.9%、2018年は35.7%と殆ど改善されていない。
しかし2018年のブラジルの一般家庭の冷蔵庫の普及率は98.3%、固定電話若しくはセルラー普及率は96.0%に達しており、人口の79.9%はインターネットアクセスを行っている。また極貧層の65.9%はインターネットにアクセスしている。(2019年11月7日付けエスタード紙)