イタウー銀行の2019年第3四半期のクレジット残高は6,889億レアルに達し、ブラジル銀行のクレジット残高6,867億レアルを初めて追い越し、民間銀行としては、ブラジル国内銀行で初めて首位となった。
イタウー銀行の今年第3四半期のクレジット残高は、前年同期比8.3%と大幅に上昇した一方で、ブラジル銀行のクレジット残高は前年同期比マイナス0.7%を記録、民間銀行のイタウー銀行は、今後も積極的にクレジット部門を拡大する戦略を取っているために、益々クレジット残高で差が拡大すると予想されている。
ボルソナロ大統領は国立銀行のクレジット部門縮小を奨励する一方で、収益性の高い部門、また競争力の優位な部門の拡大を奨励しているが、民間銀行はクレジット部門拡大を積極的に行っている。
今年第3四半期のブラジル銀行の利益は、前年同期比33.5%増加の45億4,300万レアルを記録した一方で、イタウー銀行は10.88%増加の72億レアル、ブラデスコ銀行は19.58%増加の65億レアル、サンタンデール銀行は19.21%増加の37億レアルを記録している。
また各銀行の収益率比較では、今年第3四半期のブラジル銀行の利益率は、18.0%と前年同期の13.6%から大幅に増加したにも関わらず、イタウー銀行の利益率は前年同期の21.3%から23.5%、ブラデスコ銀行は19.0%から20.2%、サンタンデール銀行は、19.5%から21.1%と大手民間銀行の収益率は20%を突破している。
今年第3四半期のブラジル銀行のクレジット部門は、前年同期比マイナス0.68%であったが、イタウー銀行は8.26%増加、ブラデスコ銀行10.49%増加、サンタンデール銀行は7.35%増加している。(2019年11月8日付けヴァロール紙)