1999年にアルゼンチンで設立された南米地域のEコマース最大手のメルカドリブレ社は、世界18カ国でEコマース事業を展開しているが、ブラジル国内の売上は65%を占めている。
メルカドリブレ社は今年6月から積極的にテレビでのコマーシャルキャンペーンを展開して、オンライン決済サービスのメルカドパーゴも業績を伸ばしている。
しかしクレジットサービス拡大に伴って延滞率が増加傾向を示しており、2019年第3四半期のクレジット遅延による損失は1,330万ドル(5,000万レアル相当)に達している。
2019年1月~9月までのメルカドリブレ社のクレジット部門損失は1億1,800万ドルに対して、2017年のメルカドリブレ社のクレジット部門損失は440万ドル、2018年は2,100万ドルと大幅に上昇してきている。
メルカドリブレ社のブラジル国内での第3四半期のマーケットプレイスの販売は、9月の郵便局によるストの影響にも関わらず、24%増加、今年第2四半期は27%増加、第1四半期は18%増加している。
メルカドリブレ社の各国の売上推移では、今年第2四半期のアルゼンチンのマーケットプレイス販売は63%増加、メキシコは45%増加、世界平均は33%増加、前記同様に今年第3四半期はアルゼンチン80%増加、メキシコ47%増加、世界平均は37%増加している。
またメルカドリブレ社のナスダック上場の株価推移では、今年1月は364ドルであったが、7月末には621.42ドルを記録、11月12日は499.50ドルまで下落している。(2019年11月13日付けヴァロール紙)