ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2019年第3四半期のブラジル全土の平均失業率は、11.8%と前四半期の12.0%から減少している。
今年第3四半期の失業率が低下したのは、唯一サンパウロ州で前四半期比0.8%減少した一方で、ロウライマ州の失業率は1.5%と大幅に増加、その他の25州の失業率は同率で推移している。
今年第3四半期の失業率が前年同期比で増加したのは、ゴイアス州の1.9%増加、マット・グロッソ州1.3%増加した一方で、サンパウロ主は1.1%減少、アラゴアス州1.7%減少、セルジッペ州は2.8%減少している。
また今年第3四半期の州別失業率の比較では、バイア州の失業率は16.8%、アマパ16.7%、ペルナンブーコ州15.8%と高い失業率を記録している一方で、サンタ・カタリーナ州は5.8%、南マット・グロッソ州7.5%、マット・グロッソ州8.0%とブラジルの平均失業率11.8%を大幅に下回っている。
今年第3四半期の民間部門の労働手帳に記載される正規雇用率は73.6%、特にサンタ・カタリーナ州の正規雇用率は87.7%でトップ、最低の正規雇用率はマラニョン州の49.9%と半分以下を記録している。
また今年第3四半期の民間部門の労働手帳に記載されない非正規雇用率は26.4%、特にマラニョン州の非正規雇用率は50.1%でトップ、パラー州49.9%、ピアウイ州49.9%、一方南大河州の非正規雇用率は18.1%、サンタ・カタリーナ州は12.3%に過ぎない。
今年第3四半期の民間部門の自営業者の平均比率は26.0%、アマパ州の自営業者比率は36.7%、パラー州35.7%、アマゾナス州33.3%、自営業者比率が低いのはブラジリア連邦直轄地のブラジリアの20.7%、南マット・グロッソ州21.2%、サンタ・カタリーナ州は21.7%に留まっている。
失業者のうち就職活動を行っている期間が1か月~1年未満は46.9%、2年以上は25.2%、失業期間が1か月未満の失業者は180万人、2年以上は320万人に達している。
今年第3四半期の建設業部門の新規雇用は前四半期比25万4,000人増加、南東部地域での建設業部門の新規雇用は増加、特に第2四半期のサンパウロ州での新規住宅リリース及び販売が牽引して、第3四半期のサンパウロ州の建設業部門は11万8,000人の新規雇用に繋がっている。(2019年11月20日のエスタード紙/IBGEサイトから抜粋)