ブラジルコストはGDP比22%に相当

経済省並びにブラジル競争力活動(MBC)との共同調査によると、ブラジルコストはGDP比22%に相当する1兆5,000億レアルに達しており、ブラジルコスト削減に反比例して競争力が飛躍的に拡大することが判明している。

ブラジル企業による国庫庁への納税申請による年間平均時間は1,501時間を要しているが、ブラジルが加盟を熱望している経済協力開発機構(OECD)の平均は僅か161時間で、このブラジルコストで2,400億レアル~2,800億レアルの無駄な消費に繋がっている。

例えば企業設立の要する無駄な平均ブラジルコストは、OECD平均コストよりも100億レアル~150億レアル高い。また前記同様にファイナンスコストは1,800億レアル~2,200億レアル、雇用コストはOECD平均コストよりも2,600億レアル~3,200億レアル高い。

前記同様にインフラ整備コスト1,900億レアル~2,300億レアル、基礎消費アクセスコストは200億レアル~230億レアル、非効率化法規制コストは1,600億レアル~2,000億レアル、公共サービスコスアクセスコストは、OECD平均コストよりも400億レアル~500億レアル高い。

世界経済フォーラム(WEF)は2019年版の「世界競争力報告」を発表したが、ブラジルは60,9ポイントで昨年の72位から1ランク上昇の71位と早急なブラジルコスト改善による競争力の向上が不可欠となっている。

ブラジルの国際競争力は、イノベーションテクノロジーに対応する経済構造が非常に脆弱、制度並びにマクロ経済環境などが低評価で、ブラジルは経済安定性では115位、自由貿易度125位、治安・安全性123位、政治の安定性130位と調査対象の141ヵ国でも非常に後れを取っており、早急な構造改革による改善が不可欠となっている。(2019年11月28日付けヴァロール紙)

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