連邦政府は特別小切手の月利上限を8.0%に決定

今年10月の一般消費者は突発的な支出を余儀なくされる場合に使用される金利が天文学的な残高がマイナスになると銀行が与信審査なしで自動的に貸してくれる特別小切手税と呼ばれる口座借越残金利は305%に達しており、一旦特別小切手利用すると債務不履行に陥って蟻地獄の如く抜け出せなくなる。

大半の特別小切手利用者は、口座借越残金利システムを理解できない低所得者層であり、連邦政府は特別小切手の上限月利を8.0%の限定、国家通貨審議会(CMN)が承認している。

この連邦政府は特別小切手の上限月利8.0%決定には、パウロ・ゲーデス経済相並びに中銀のロベルト・カンポス・ネット総裁、経済省のヴァルデーリ・ロドリゲス特別長官で決定、2020年1月6日から実施される。

今年10月の特別小切手の月利は12.4%、年利は305.9%に達しているにも関わらず、連邦政府による特別小切手の上限月利8.0%の導入で、上限年利は150%と半分以下の金利となる。

ブラジル連邦貯蓄銀行(CAIXA)は、今年12 月から特別小切手の利率を、これまでの最低月利9・99%から4・99%に半減させると発表していた。 特別小切手の利率は各種ローンの中でも特に高く、市民が安易に手を出して債務不履行に陥るケースが頻繁に発生している。

2016年10月の政策誘導金利(Selic)14.25%から連続して減少してきており、10月30日中銀の通貨政策委員会(Copom)は、5.5%の政策誘導金利(Selic)を0.5%引下げで過去最低となる5.0%に決定しているものの、特別小切手の年利は依然として300%を上回っている。

ブラジル銀行協会連盟(Febraban )では、2018年7月から200レアル以上の負債を抱える特別小切手利用者に対し、低金利の他のクレジットオファーをしているものの余り活用されていない。

連邦政府では、2020年1月6日から特別小切手の上限月利8.0%を導入するが、この上限月利8.0%のクレジットは500レアル以上の負債を抱える利用者に対して0.25%の手数料を2020年6月1日から徴収、1,800万人の特別小切手利用者が対象となる。

政策誘導金利(Selic)が6.5%の2018年10月の特別小切手の年利は300%をわずかに上回っていたが、同年11月の306%からSelic 金利が2019年7月まで6.5%で推移していたにも関わらず、今年4月には323%まで上昇の一途であった。

2019年8月のSelic 金利は6.0%に下がったにも拘らず、特別小切手の年利は約307%、今年9月のSelic 金利は6.0%で特別小切手の年利は約308%に接近していた。(2019年11月28日付けエスタード紙)

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