9社のブラジル企業が投資適格級維持

ブラジル資本の輸出大手企業9社は、米国3大格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)並びにムーディーズ社、フィッチ社のうち2社から投資適格級のお墨付きを得ている。

投資適格級に認定されているブラジル企業は、砂糖・エタノール部門並びに紙・パルプ部門、石油化学部門、鉱業部門などで構成されており、国際コモディティ商品を扱っている企業となっている。

米国の3大格付け会社のうち2社から投資適格級に認定されている企業は、Ambev社並びにEmbraer社、Braskem社、Suzano社、Gerdau社、Votorantim S.A.、Votorantim Cimentos、Vale社、Raizan社(燃料、エネルギー部門)となっている。

Ambev社の2018年の純売上は502億レアル、売上の海外市場・輸出に占める割合は53.4%、前記同様にEmbraer社は187億レアル、92%、Braskem社580億レアル、45%、、Suzano社317億レアル、82%、Gerdau社462億レアル、60%、Votorantim S.A.329億レアル、52%、Votorantim Cimentos126億レアル、48%、Vale社1345億レアル、89%となっている。

ブラジルは2008年にソブリン格付けで投資適格級の格付けを得ていたが、2015年から2016年初めにかけてブラジルのソブリン格付けを「BBBマイナス」から「BBプラス」に引き下げられて、ブラジルの格付けは投資適格級でなくなった経緯があった。

ブラデスコ銀行のOctavio de Lazari Junior頭取は、税制改革が2020年上半期に国会で承認されれば、ブラジルがソブリン格付けで再度投資適格級の格付けに引上げられるのは、2020年末までに投資適格級になると予想している。(2019年11月28日付けヴァロール紙)

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