ペトロブラスの2024年までの投資は757億レアルに縮小

ペトロブラス石油公社は2020年~2024年の次期5か年計画を発表、来年から5か年の投資総額は、757億レアルと2019年~2013年の5か年計画の投資総額841億レアルを10%下回るが、2017年~2021年の5か年計画の投資総額745億レアルをかろうじて上回っている。

ペトロブラスでは、岩塩層下(プレソルト)原油・天然ガス開発に資金を集中する目的で、コア事業以外のポートフォーリオ事業の資産売却を果敢に進めており、今後5年間で300億ドル相当の資産売却を計画している。

同社では既にペトロブラス石油公社は、ラヴァ・ジャット汚職問題の舞台となった石油製油所を含めた生産能力が50%に達する8カ所の石油製油所売却及び地上及び岩塩層上(ポスソルト)原油・天然ガス鉱区の売却を進める。

8カ所の石油製油所売却計画のうち2021年までにペルナンブーコ州Rnest製油所並びにパラナ州Repar製油所、南大河州Refap製油所、バイア州Landulpho Alves製油所の売却を進める。

またアマゾナス州Reman製油所並びにセアラー州のLubnor製油所、ミナス州Regap製油所、パラナ州のSIX製油所の4カ所の石油製油所も売却計画に含まれているが、売却時期は未定となっている。

ペトロブラスは今年すでに資産売却を積極的に進めており、同社は先週、傘下の石油配給企業Liquigas社を37億レアルで、Copagaz社並びにItausa社、National Gas Butano社への売却で調印している。

また今年4月にペトロブラスは、傘下のTransportadora Associada de Gas(TAG)の株式の90%をフランス資本Engie社並びにカナダの年金ファンドCaisse de Depot e Placement du Quebec(CDPQ)で構成されるコンソーシアムに86億ドル(330億レアル相当)で売却している。

ペトロブラスは、今年上半期にBR Distribuidora社の持株売却で86億レアルの資金調達しており、今年9月末に自社の負債総額は900億ドルまで縮小、2020年末の負債総額は600億ドルまで縮小するために、コア事業以外の資産売却を果敢に行う。

ペトロブラスは、2020年~2024年の次期5か年計画の投資総額の85%に相当する643億レアルをカンポス海盆並びにサントス海盆のプレソルト原油・天然ガス開発に投入する。

ペトロブラス石油公社は、プレソルト原油開発地域に2022年までに350億ドルを投資して13隻のプラットフォームを投入する計画であり、原油生産は毎年20万バレル増加を見込んでいる。

同社では2020年の1日の平均石油生産は270万バレル、2021年290万バレル、2022年は310万バレル、5か年計画の最終年の2024年には350万バレルに達する計画を立てている一方で、カンポス海盆の石油減産は発表の10%上回る速度で進んでいる。(2019年11月29日付けエスタード紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=46685