今年10月の財政プライマリー収支は94億レアルの黒字計上

2019年10月のペトロブラス石油公社並びにエレトロブラス電力公社(Eletrobras)を除いた中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府並びに地方政府(州・市)を合わせた連邦政府の財政プライマリー収支は、94億レアルの黒字を計上している。

中銀の統計によると、今年10月の連邦政府の財政プライマリー収支94億レアルの黒字は、10月としては2016年10月の396億レアルの黒字以降では最高の黒字を計上、今年9月の連邦政府の財政プライマリー収支は、205億レアルの赤字を計上していた。

また今年10月の中央政府の財政プライマリー収支は、85億レアルと大幅な黒字を計上していた一方で、地方政府(州・市)は2億1,600万レアルの赤字を計上している。

地方政府(州・市)の2億1,600万レアルの赤字の内訳として、州政府の財政プライマリー収支は5,300万レアルの赤字計上、市役所は1億6,300万レアルの赤字を計上、公社の財政プライマリー収支は11億1,500万レアルの黒字を計上している。

2019年度の連邦政府の財政プライマリー収支の許容赤字は1,320億レアル、そのうち中央政府の財政プライマリー収支の許容赤字は、1,390億レアルが設定されている。

今年初め10カ月間の連邦政府の財政プライマリー収支は330億レアルの赤字に留まっており、許容赤字1,320億レアルの目標達成は容易と見込まれている。前年同期の財政プライマリー収支は515億レアルの赤字であった。

2018年末の対内債務残高はGDP比77.2%であったが、2019年9月末はGDP比79.0%に相当する5兆5,800万レアル、しかし今年10月はGDP比78.3%に相当する5兆5,500億レアルに減少している。(2019年11月30日付けエスタード紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=46693