今年の農産物輸出は前年比5.0%増加予想

2019年度のブラジルの農産物輸出は、農産物の生産工場のための調査・技術向上でトウモロコシ並びに棉、牛肉が牽引して前年比5.0%以上増加の2億トンに達すると予想されている。

10年前の2008年/2009年度の農産物生産は1億3,500万トン、国策面積は4,279万ヘクタールであったが、10年後の2018年/2019年度の農産物生産は78%増加に相当する2億4,000万トンに対して、耕作面積は僅か16.3%増加の4,970万ヘクタールとなっている。

全国農業連合会(CNA)のジョアン・マルティンス会長は、2020年のブラジルの農産物生産は前年比6.4%増加を予想、ヨーロッパ連合並びに米国に次いで世界3位、中国の農産物生産を上回ると予想している。

今年の大豆輸出は米中貿易摩擦並びに中国の豚ペストの影響で国際コモディティ価格が低迷予想、中国向け牛肉輸出並びにトウモロコシ、棉、エタノール、コーヒー、フルーツが牽引するが、大豆派生品並びに砂糖輸出は昨年を下回ると予想されている。

2019年の大豆輸出は前年比12.0%減少の322億ドル予想、また農産物の輸出っ総額は960億ドルに留まると予想、昨年の農産物輸出は中国向け輸出並びに国際コモディティ価格が牽引して1,010億ドルに達していた。

今年のトウモロコシ輸出総額は前年比123%増加、輸出量も1億トン突破の130%増加予想、トウモロコシ生産は世界3位、輸出は世界2位が予想されている。

また今年の棉生産は前年比86%増加、コーヒー生産は11.3%増加予想、牛肉輸出は2018年9月から豚ペストの影響で中国向け輸出が牽引して前年比10%増加、鶏肉輸出は9.0%増加している。

11月27日の1アローバ(15 キログラム)当たりの牛肉価格は231レアルで記録更新した影響で、11月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は0.51%を記録している。(2019年12月8日付けエスタード紙)

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