全国知事フォーラムに参加した各州知事は、ジャイール・ボルソナロ大統領に対して、11月6日に実施されたプレソルト鉱区の石油・天然ガスメガ入札による州政府への割当金53億レアルの前払いを要求している。
各州知事は州政府公務員向けの13か月目サラリーの12月20日までに支払う必要があるために、今月20日までの支払いを要求しているが、落札した企業の国庫庁への支払期限は12月27日となっている。
682億レアルで落札されたブージオ鉱区は、ペトロブラス石油公社の権益は90%、中国資本CNOOC(中国海洋石油总公司)並びに中国資本のCNOCD(中国石油天然气勘探开发公司)がそれぞれ5.0%を占めている。
州財政が困難な南大河州政府は過去5年間連続で、州政府公務員向け13か月目サラリーは分割払いを余儀なくされているが、落札企業が支払期限の12月27日に支払えば州政府への割当金支払いは12月31日を余儀なくされる。
11月6日に実施されたプレソルト鉱区の石油・天然ガスメガ入札では、国庫庁に臨時歳入として約1,065億レアルが見込まれていたにも関わらず、入札にかけられた4鉱区のうち僅か2鉱区でしか応札がなかったために、連邦政府には699億6,000万レアルに臨時歳入に留まった。
今回のメガ入札の国庫庁の臨時歳入699億6,000万レアルのうち連邦政府には237億レアル、地方政府(州政府・市)には117億レアルが割り当てられるが、連邦政府は2010年にペトロブラス石油公社に50億バレルの原油開発を許可の代わりに、ペトロブラスは連邦政府に748億レアルを支払っていたために、ペトロブラス石油公社には340億レアルが宛がわれる。また原油・天然ガス生産州のリオ州政府には10億6,000万レアルが支払われる。
11月6日に入札にかけられたのは、サントス海盆に位置する開発面積が852.21平方キロメートルのブージオ鉱区並びに146.71平方キロメートルのイタプ鉱区、157.25平方キロメートルのセピア鉱区、228.89平方キロメートルのアタプ鉱区の4鉱区であった。(2019年12月9日付けエスタード紙)