今年10月の経済活動指数(IBC-Br)は0.17%増加に留まる

四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、2019年10月の経済活動指数(IBC-Br)は前月比0.17%の微増に留まった。

今年10月の経済活動指数(IBC-Br)は前月比0.17%増加に留まったが、今年の最終四半期は、自動車並びに建材を含む広範囲小売販売が牽引すると予想されている。

今年9月のIBC-Br指数は前月比0.47%増加していたものの、10月は前月比0.17%増加に留まったにも拘らず、今後も継続して上昇傾向を続けるとMCM Consultores社では予想している。

今年10月のIBC-Br指数の0.17%増加の内訳として、鉱工業生産は前月比0.8%増加、広範囲小売販売も0.8%増加、サービス部門も0.8%増加、しかし今年11月のIBC-Br指数はマイナス0.1%を予想、内訳では鉱工業生産は前月比マイナス0.7%、広範囲小売販売は0.5%増加、サービス部門はマイナス0.1%をLCA社では予想している。

今年10月の地域別IBC-Br指数では、穀倉地帯で中国向け牛肉輸出が牽引した中西部地域のIBC-Br指数は1.1%増加、北東部地域は0.5%増加、南東部地域は0.5%増加、南部地域は0.3%増加、北部地域は0.5%増加している。

今年11月の乗用車の新車登録台数は前月比5.1%増加、ブラジル・クレジット保護サービス(SPC Brasil)への相談件数は2.8%増加、段ボール箱生産は1.5%増加、電力エネルギー使用量は1.1%増加が予想されている。

前記同様にトラックの通行量はマイナス0.6%、乗用車生産はマイナス11.3%、企業経営者の景況感は前月の94.4ポイントから95.4ポイントに上昇、一般消費者の景況感指数は89.4ポイントから88.9ポイントに減少、経済見通し指数は111.1ポイントから105.1ポイント減少が予想されている。

イタウー銀行では今年のGDP伸び率を前回予想の1.0%から1.2%に上方修正、2020年は2.2%、2021年は3.0%増加を予想、2.0%以上のGDP伸び率を確保するためにはクレジットが10%以上拡大する必要があると説明している。

またMCM社では、政策誘導金利(Selic)を過去最低の4.5%と大幅な金融緩和政策の導入やクレジット拡大に伴って、今年のGDP伸び率を1.1%から1.3%に上方修正、2020年は2.2%から2.3%に上方修正している。(2019年12月16日付けヴァロール紙)

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