年末までにレンタカー大手UNIDAS社並びに食肉大手のMARFRIG社は、新規株式公開(IPO)のオペレーション価格を検討しているが、IPOによる資金調達は約50億レアルに達すると予想されている。
このUNIDAS社並びにMARFRIG社は、新規株式公開(IPO)による50億レアルを含めると今年のサンパウロ証券取引所(B3)の資金調達は、900億レアルに達すると予想されている。
2010年にペトロブラス石油公社は増資で1,200億レアルの資金調達をして過去最高記録を達成していたが、実際には連邦政府に対して未開発鉱区の50億バレル相当の現物出資として約700億レアルを支払うために、ペトロブラスには実質的に500億レアルの資金調達であった。
今年のIPOによる資金調達900億レアルは、2010年のペトロブラスによる1200億レアルの資金調達を除外すると、2007年の700億レアル以降では12ぶりに記録更新が予想されている。
今年のIPOや追加公募増資(フォローオン)の件数は42件、Restoque社は今日追加公募増資の株価を決定するが、Centauro社並びにNeoenergia社、宝石小売りチェーンVivara社 オランダ資本の小売大手C&A社 BMG銀行が新規株式公開で資金調達している。
B3社のGilson Finkelsztain社長は、2020年の新規株式公開や増資による資金調達は1,200億レアルに達して記録更新すると予想、社会経済開発銀行(BNDES)の大手企業の持株の放出や連邦貯蓄金庫(Caixa)の子会社の株式放出の活性化が見込まれている。
スタートアップ企業のLocaweb社、上下水道関連のCompanhia de Agua e Esgoto do Ceara社、建設・不動産業界のMitre社並びにMoura Dubeux社は、来年上半期の新規株式公開を目指して、有価証券取引委員会(CVM)に承認を申請している。(2019年12月18日付けエスタード紙)