BNDES銀行はブラジル大企業の持株1,276億レアルを積極的に放出

労働者党(PT)が政権を担っていたルイス・イナシオ・ルーラ政権並びにジウマ・ロウセフ政権時に、与党政権に歩調を合わせる形で社会経済開発銀行(BNDES)は業界の有望企業に積極的に資本参加、企業の体質改善や海外進出を後押しして、ブラジル企業の世界的企業育成のために資本参加を積極的に行っていた経緯があった。

BNDES銀行はペトロブラス石油公社、世界3大鉱業メジャーのヴァーレ社、Oi社、CPFLエネルジア社、エレトロブラス社や成長の目覚ましいIT企業などに積極的に資本参加して、世界企業育成の一翼を担っていた。

しかしBNDES銀行総裁に就任したグスターヴォ・モンテザノ氏は、2022年までの事業計画の一環として、総額1276億レアルに相当するブラジル大企業の持株の放出を積極的に行う。

2018年から開始されているブラジル大企業の持株放出計画は、今年7月にBNDES銀行総裁に就任したグスターヴォ・モンテザノ氏は加速を約束、2022年までの持株の80%放出を進める。

2020年の持株放出計画として、今年9月末の持株の市場価値が519億2,800万レアルのペトロブラス石油公社、190億5,500万レアルの食肉メーカーJBS社、33億1,000万レアルのパラナ電力公社(Copel)、鉄鋼メーカーのTupy社が挙げられている。

ペトロブラス石油公社のBNDES銀行の持株の市場価値519億2,800万レアルのうち24億レアル相当の持株の放出は来年3月末まで実施されると予想されている。

ペトロブラスの519億2,800万レアル、JBS社の190億5,500万レアルに相当する持株価値に続いて、ヴァーレ社の持株価値は154億4,400万レアル、ブラジル電力公社102億1,400万レアル、スザノ製紙50億2,600万レアル、パラナ電力公社(Copel)33億1,000万レアル、Marfrig社23億1,000万レアル、AES Tiete社13億7,900万レアル、ミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)12億4,000万レアル、クラビン製紙の持株価値は8億5,900万レアルとなっている。

持株比率の大きな企業として、Marfrig社の持株比率は33.74%、AES Tiete社28.41%、パラナ電力公社(Copel)23.96%、JBS社21.32%、ブラジル電力公社18.72%、ペトロブラス13.90%、スザノ製紙11.04%、ヴァーレ社6.12%、ミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)5.52%、クラビン者の持株比率は5.2%となっている。(2019年12月19日付けエスタード紙)

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