中銀は2020年のGDP伸び率は民間投資牽引で1.8%から2.2%に上方修正

中銀発表の四半期インフレレポート(RTI)によると、2020年度のブラジルのGDP伸び率は、民間部門の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門の4.1%増加予想が牽引して、前回予想の1.8%から2.2%と大幅に上方修正して明るい兆しとなっている。

また中銀の今年のGDP伸び率は、国内総固定資本形成(FBCF)部門が3.3%増加予想で前回予想の0.9%から1.2%と大幅に上方修正、また一般消費も2.0%増加を予想している。

民間投資が牽引する経済成長は持続的成長に繋がり、特に建設不動産部門はサンパウロ州だけでなく色々な州や州都でも活性化してきていると中銀のロベルト・カンポス・ネット総裁は指摘している。

また中銀では、2020年のGDP伸び率を1.8%から2.2%に上方修正した要因として、民間部門の投資活性化以外にもインフレ指数を3.5%と連邦政府の中央目標値の4.0%を下回る安定したインフレ指数に収まると見込んでいる。

中銀経済政策担当のFabio Kanczuk取締役は、来年のインフレ指数が連邦政府の中央目標値を下回る予想は、現在の4.5%の政策誘導金利(Selic)を更なる引下げを意味するものではないと説明している。(2019年12月20日付けエスタード紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=46744