今年11月の国庫庁の歳入は、顕著な経済回復基調で2014年以降最高

2019年11月の国庫庁のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同月比1.48%増加の1251億6,100万レアルを記録、11月の月間歳入総額としては、経済リセッション開始の2014年以降では最高の歳入総額を記録して、経済リセッションからの回復が顕著になっている。

今年初め11カ月間の法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)は、ブラジル国内経済回復に伴う企業業績好転に伴って前年同期比12.18%と二桁増加を記録、今年1年間では前年比14.88%増加が予想されている。

また今年初め11月か月間の個人所得税(IRPF)は、失業率や実質賃金の緩やかな回復に伴って4.75%増加、金融取引税(IOF)は8.44%増加している。また今年11月のキャピタルゲインによる個人所得税(IRPF)は、金利低下に反比例する株式投資活性化で31.36%と二桁増加している。

今年11月の補助金やインセンチブ税制による減税による免税総額は78億6,100万レアルと国庫庁の歳入減少に繋がっており、今年初め11カ月間では871億8,100万レアルに達している。

特に今年11月の零細・小企業向け簡易税務申告制度(Simples Nacional)並びに個人零細企業主(MEI)による減税総額は12億3,000万レアル、次いで基礎食品向け減税が9億8,900万レアルに達している。(2019年12月20日付けヴァロール紙)

 

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