就労・失業者管理センター(Caged)の発表によると、2019年11月の労働手帳に記載される正規雇用は、予想の2倍に相当する9万9,200人を記録 している、11月の月間正規雇用としては2010年以降で最高の雇用総数を記録.の今年11月の過去12カ月間の正規雇用総数は全体の10.5%を占め、前年同期の1.0%から大幅に上昇してきており、来年の建設不動産業界の回復を示唆している。
今年11月の正規雇用を牽引したのは、11月の第4木曜日の翌日金曜日に当たるブラックフライディー商戦向けの小売業界の正規雇用が大幅増加、11月の小売業界の正規雇用は10万6,834人を記録、前年同月の8万8,587人を約2万人上回った。
また今年11月のサービス部門の正規雇用は、4万4,300人を記録して前年同月の3万4,319人を約1万人上回った。また今年初め11カ月間の正規雇用は、94万8,300人と2013年以降では最高の雇用総数を記録、11月の過去12カ月間では60万5,900人となっている。
小売販売大手Cielo社の11月の小売販売は前年同月比5.2%増加、ブラックフライディー期間の売上は、前年同期比18.1%増加を記録したとGO Associados社エコノミストのAlexandre Lohmann氏は指摘している。
またLohmann氏は、今年の正規雇用は年金・恩給改革の国会通過や勤続期間保障基金(FGTS)預金や凍結預金の先払い政策導入でなどが牽引して、前回予想の50万人から60万人に上方修正、2020年の正規雇用も今後の構造改革の明るい見通し予想で75万人に上方修正している。
今年11月の商業部門並びにサービス部門は大幅に増加した一方で、公務員部門雇用はマイナス652人、昨年11月はマイナス1,122人、前記同様に鉱業部門はマイナス290人、マイナス744人、建設業部門はマイナス7,390人、1万3,854人を記録。
また前記同様に農畜産部門はマイナス1万9,161人、マイナス2万3,692人、製造業部門はマイナス2万4,815人、マイナス2万4,287人とそれぞれマイナスを記録したにも関わらず、前年同月比ではマイナス幅が大幅に減少している。
2015年11月の正規雇用はマイナス13万600人、2016年11月もマイナス11万6,700人、2017年11月もマイナス1万2,300人と3年連続でマイナスを記録していたが、2018年11月は5万8,700人増加、今年11月は9万9,200人と大幅に増加して、国内経済の回復傾向が顕著になってきている。(2019年12月20日付けヴァロール紙)