今年のトラック販売は前年比18.0%増加予想

全国自動車工業会(Anfavea)のルイス・カルロス・モラレス会長は、今年はブラジル国内の景気回復に伴って、トラック販売は前年比18.0%増加の12万台に達すると予想している。

2016年のトラック販売はブラジル国内の経済リセッションの影響で、僅か5万600台に留まって過去17年間で最低の販売台数まで落ち込んでいたが、2017年から徐々に回復傾向を示している。

2019年のブラジル国内のトラック販売は、前年比33.0%増加の10万1,300台まで回復、今年は更に2,000台増加を予想しているが、2011年の17万2,800台の過去最高記録には程遠い。

2014年末から3年以上継続したブラジル国内の経済リセッションの影響で、通常の平均トラック買替期間は3年~5年であるにも拘らず、過去3年間のトラック買替期間は7年~8年に伸びていた。

2019年のトラック生産はアルゼンチンの為替危機の影響で前年比45%と大幅に減少、また50年間に亘ってトラックを生産してきた米国資本フォード社は赤字が続いているトラック並びにコンパクトカーFIESTA車を生産しているサンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポ工場(SBC)閉鎖で前年比7.5%増加の11万3,500台に留まっていた。

過去3年間のトラック販売の傾向として、鉱山向け並びに穀物輸送向けの大型トラック販売が牽引していたが、今年は国内経済の回復に伴って小型並びに中型のトラック販売増加が予想されている。また今年はワーゲン社並びにメルセデス・ベンツ社は電動トラック販売開始を予定している。(2020年1月11日付けエスタード紙)

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