ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2019年11月の自動車並びに建材を除く8部門で構成される一般小売販売は、前月比0.6%増加して7カ月連続で増加を記録している。
しかし昨年11月の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売は、前月比マイナス0.5%と10月までの8か月間連続での5.1%の累積増加から一転してマイナスに転じている。
昨年8月~10月の月間平均一般小売販売は0.4%増加、昨年9月~11月の月間平均一般小売販売は0.5%増加、前記同様に広範囲小売販売は、0.7%増加から0.4%増加に減少している。
また昨年11月の一般小売販売は前年同月比2.9%増加、広範囲小売販売は3.8%増加、前記同様に昨年初め11カ月間では1.7%増加、3.8%増加、昨年11月の過去12カ月間では1.6%増加、3.6%増加している。
昨年11月の一般小売販売の前月比比較では、8セクターの内4セクターで増加を記録、特に医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは4.1%増加、日用雑貨・装身具類セクターは1.0%増加、米国の習慣を採用した毎年11月第4木曜日に催される感謝祭(Thanksgiving Day)翌日のブラジルでのブラックフライデー商戦の影響で、家具・家電セクターは0.5%増加、情報機器・事務機器・通信機器セクターは2.8%増加していた。
一方昨年11月の一般小売販売のうち繊維・衣料・履物セクターは、9月と10月の2カ月間の3.4%増加からマイナス0.2%に反転、燃料・潤滑油セクターも9月と10月の2カ月間の2.7%増加から一転してマイナス0.3%を記録している。
また書籍類・印刷物・製本セクターもマイナス4.7%と大幅に落ち込んでいた。一般小売販売で比重の最も大きなハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターは前月比では同率であった。
昨年11月の一般小売販売の前年同月比は2.9%増加、調査対象の8セクターの内7セクターでプラスを記録、特にハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターは2.4%増加、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは9.5%、家具・家電セクターは4.8%、日用雑貨・装身具類セクター1.4%とそれぞれ増加している。
前記同様に燃料・潤滑油セクター0.7%、繊維・衣料・履物セクター1.5%、情報機器・事務機器・通信機器セクターも8.0%それぞれ増加した一方で、唯一書籍類・印刷物・製本セクターは、マイナス14.7%と二桁台の大幅な落込みを記録していた。
昨年11月の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売は、前月比マイナス0.5%と前月までの8カ月連続増加から一転してマイナスに転じた。二輪・四輪セクターは前月の2.2%増加から一転してマイナス1.0%を記録、建材セクターは2.2%増加から0.1%の微増に留まった。
昨年11月の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売の前年同月比では3.8%増加、昨年初め11カ月間では3.8%増加、昨年11月の過去12カ月間では3.6%増加、二輪・四輪・部品セクターは6.7%増加、建材セクターは4.4%増加している。(2020年1月15日のブラジル地理統計院(IBGE)サイトより抜粋)