2019年の公務員並びに年金・恩給受給者向けの給与・年金口座連動型クレジット総額は、前年比11.0%と二桁台の増加に相当する1,387億レアルに達したが、昨年1年間だけで前年比135億レアルの増加を記録している。
しかし社会保障院(INSS)の年金・恩給受給者に対する年金・恩給支払期間中の商業銀行からのクレジット勧誘が拡大しており、社会保障院(INSS)の年金・恩給受給者の情報漏れが問題になっている。
昨年の年金・恩給受給者向けの給与・年金口座連動型クレジットの90日間以上の平均延滞率は僅か2.6%に留まっており、商業銀行にとっては最も手堅いクレジットとなっているために、先を争って年金・恩給受給者への勧誘を行っている。
今日5日に開催される中銀の通貨政策委員会(Copom)では、現在4.50%の政策誘導金利(Selic)を0.25%引下げて4.25%になると予想されている一方で、年金・恩給受給者向けの給与・年金口座連動型クレジットの平均年利は22.2%と前年比3.1%減少しているにも拘らず、銀行スプレッドが低下しないために依然として高率を維持している。
昨年の公務員向けの給与・年金口座連動型クレジットの平均年利は、年金・恩給受給者向けの給与・年金口座連動型クレジットの平均年利を4.0%下回る18.2%であった。(2020年2月5日付けエスタード紙)