INSSの給付手続き遅れで特に高齢者や障害者にダメージ

年金・恩給改革法案が国会で承認されて3カ月が経過しているにも関わらず、2018年から急増して既に138万件に達している年金・恩給、障害保険などの受給審査の遅延解消が遅れている。最低サラリーの3倍までの年金受給者は全体の98%に達している。

今年1月末の45日以上遅れている年金・恩給などの受給申請者138万人のうち高齢者並びに低所得層の障害者総数は、申請者全体の35.5%に相当する48万9,863人に達している。

また受給審査が45日以上遅れている障害者は42万271人、出産手当の支払い遅延は10万8,416人、年金積立金期間による年金申請者の受給審査遅れは40万853人に達している。

連邦政府は受給審査の遅延解消のために、退役軍人の動員を検討していた経緯があった。ジャイール・ボルソナロ新政権発足で2018年から年金受給申請が急増しているにも関わらず、社会保障院(INSS)の年金・恩給審査の分析要員が申請数に追い付かず、138万件の審査遅延に結び付いている。

また社会保障院(INSS)の138万件の年金・恩給審査遅延の一因として、2019年に5,700人に及ぶ職員が年金入りで離職、INSSの全職員の20%に相当する職員が健康問題で休職している。

退職や年金、提供されたサービス、業務上の事故、会計などの社会保障関連の統計管理、社会保障給付金と請求処理を担当する公的機関であるDATAPREV社は民営化リスト入りしている。(2020年3月1日付けエスタード紙)

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