12日連続でドルの為替が上昇一途

昨日5日のレアル通貨に対するドルの為替終値は、中銀の総額30億ドルに達する為替介入にもかかわらず、前日比1.56%上昇のR$4.651を記録して、12日営業日連続で上昇を続けている。

また昨日のサンパウロ証券取引所(B3)のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は、世界中の株価下落に伴って4.65%下落の10万2,233ポイントを記録、株式トレーダーを恐怖に陥れている。

昨日午後、中銀は為替市場が閉鎖する直前に翌日6日に新たに総額20億ドルの為替介入を示唆して、6日のドル高の為替更新を阻止する予防策を張っているにも拘らず、ドル高の為替の見通しは全く不透明となっている。

今年のレアル通貨に対するドル高は、既に15.9%に達して調査対象の34カ国の通貨の中で最も下落しており、今年の南アフリカ共和国の通貨ランドの下落率11.5%、ロシアのルーブル9.1%、コロンビアペソ7.6%、メキシコペソ5.0%、トルコリラ2.73%の下落幅をそれぞれ大幅に上回っている。

新型コロナウイルスの世界経済に及ぼす影響、今月3日に米連邦準備理事会(FRB)は臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利の0.5%引下げた。また予想を下回った2019年のブラジルのGDP伸び率1.1%増加、パウロ・ゲーデス経済相の為替変動相場制の為替変動の容認説明などの要因で、今後のレアル通貨に対するドルの為替は不透明となっている。

今年のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は既に11.6%下落、昨日5日のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は4.65%下落して、ニューヨークのダウジョーンズのマイナス3.58%、S&Pマイナス3.39%、ナスダックマイナス3.10%、スペインのIBEX2.55%、パリCAC40のマイナス1.90%、フランクフルトDAXのマイナス1.51%をそれぞれ大幅に上回る下落を記録している。(2020年3月6日付けエスタード紙)

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