今日からすべての自動車メーカーは生産中止突入

今日23日からすべての国内自動車メーカーは、4月末まで生産中止に突入するが、General Motors社はすでに5日前から生産停止を行っていた。ドミノ現象としてGM社の2日後に大半の自動車メーカーも生産停止に突入したにもかかわらず、日産並びに現代自動車は先週金曜日まで生産を継続していた。

今日23日から4月末までの自動車生産停止の影響で、アルゼンチンを含む自動車業界の9万人以上の従業員は自動車生産工場から離れる。この影響で1日当たりの自動車生産1万台が約40日間に亘って減少する。

新型コロナウイルスの影響で4月末までの自動車生産停止に追い込まれるが、ある自動車メーカーでは集団休暇政策、残業時間預金システムなどの問題で更なる延長を余儀なくされる可能性がある。

自動車メーカーが一斉に一時自動車生産中止をしたのは、自動車業界の従業員並びに家族を新型コロナウイルス感染を防止を防ぐためであるが、全国自動車工業会(Anfavea),のLuiz Carlos Moraes会長は、ブラジルでの新型コロナウイルスの感染拡大前にすでに、4月初めからアジアからの部品供給に問題が生ずる見込みと説明している。

自動車メーカーの生産部隊は集団休暇で職場を離れる一方で、アドミニストレーション部隊の大半はインターネットを通した自宅で職務を継続する。

今日23日~25日から4月末まで自動車メーカーのVolkswagen社, General Motors社, Fiat Chrysler社, Ford社, Caoa Chery社, Toyota社(注 4月6日から生産再開予定), Honda社, BMW社, PSA Peugeot Citroen社並びにMercedes-Benz社が集団休暇で自動車生産を中止する。

トラック生産メーカーは注文生産のために、Volkswagen Caminhões社, Scania社並びにVolvo社は今月29日まで注文生産を行うが、今月30日から完全に生産中止に突入する。

ブラジルの自動車生産は過去4年連続で前年比増加を記録、今年の国内販売は前年比10%増加予想にもかかわらず、新型コロナウイルスの影響で劇的な自動車並びに自動車パーツの生産減少を余儀なくされる。

今後の自動車生産や販売は悲観的な予想となり、どの自動車メーカーも今年の自動車生産や販売予想の発表を避けているが、今年初め2か月間の自動車販売は前年同期比を上回っていた。また昨年のトラック販売は非常に好調であった。

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)のAlarico Assumpção Junior会長は、警察車両、消防車並びに救急車向け自動車パーツの在庫は充分にあり、憂慮する必要はないと強調している。またScania社のPodgorski社長は、トラック業界では常に連邦政府と連携を密にするために会合を開催していると説明している。

閉鎖を余儀なくされている全国7000店舗以上の自動車デーラーのおかれている現状は深刻であり、今でも30日営業分の在庫を抱えているが、これから先のシナリオは非常に心配されている。(2020年3月23日付けヴァロールエコノミコ紙サイトより抜粋)

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