トヨタが4月1日、ブラジル国内の工場を対象に実施している集団休暇を延長すると発表した。当初の計画では、3月23日から4月6日までの予定だったが、今回の決定に伴い4月22日に操業を再開する。
先週(3月第4週)から始まった自動車業界の集団休暇で、延長を決定したのは同社で2社目。トヨタに先立ちフォルクスワーゲン(VW)が、集団休暇を2週間から4週間延長すると発表していた。
トヨタは、ブラジル国内に4か所の工場を持ち、従業員数は6,000人。インダイアツーバ市とソロカバ市に自動車工場、ポルト・フェリス市にエンジン工場、サン・ベルナルド・ド・カンポ市にリペア用部品工場を保有する。この4市はいずれもサンパウロ州。
同社は書面で、「新型コロナウイルスの感染が拡大する中、従業員とその家族の健康に対するリスクを緩和することを目的とし、需要に加えてサプライ・チェーンとロジスティクス・チェーンの対応可能な能力を考慮した上での判断である」とコメントした。
同社によると、修理用の部品の供給のようなサービスについては平常通り営業している。(2020年4月1日付けバロール紙)