今年3月の貿易収支は47億1,300万ドルの黒字も第1四半期は32%減少

2020年3月の貿易収支は47億1,300万ドルの黒字計上した一方で、今年初め3か月間の貿易収支は61億3,500万ドルの黒字計上も前年同期比では32%と大幅に減少していると経済省では発表している。

今年3月の貿易収支は前年同月比9.7%増加の47億1,300万ドルを記録、ブロードキャストプロジェクションの予想では最低33億ドルから最高47億ドルであった。

今年初め3か月間の貿易収支は、61億3,500万ドルを記録したにも拘らず、昨年第1四半期の貿易収支よりも32%に相当する90億2,500万ドル減少している。今年第1四半期の貿易収支黒字は2015年の55億7,700万ドル以降では最低の黒字幅を記録している。

今年第1四半期のブラジルの貿易収支悪化は、昨年12月の中国湖北省武漢市が発生源の新型コロナウイルスのパンデミック拡大に伴う世界貿易縮小の影響で、3月下期から急速に貿易相手国2位の米国向け輸出減少が要因となっている。中銀の最終フォーカスレポートでは、今年の貿易収支は350億ドルの黒字を予想している。

新型コロナウイルスのパンデミックによる国内経済の停滞並びレアル通貨に対するドル高の為替の影響で、今年のブラジルの輸入は減少予想に対して、輸出は輸入ほど影響を受けないと経済省貿易局のHélio Brandão長官は説明している。(2020年4月1日のエスタード紙サイトより抜粋)

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