4月2日の国庫庁の発表によると、2020年2月のインフレ指数をさし引いた実質歳入総額は、前年同月比マイナス2.71%の1,164億3,000万レアルを記録している。
今年初め2か月間の国庫庁の歳入総額は、前年同期比1.61%増加の2,914億2,100万レアルと統計を取り始めた2007年以降では最高の歳入総額を記録している。今年2月の歳入総額は昨年2月の歳入総額1,196億7,000万レアルを30億レアル下回っていた一方で、2018年2月の歳入総額1,135億8,600万レアルを若干上回っている。
今年2月の国庫庁の歳入総額1,164億3,000万レアルは、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けていなかったために大きな落ち込みは記録しなかったが、今年3月以降の歳入は、パンデミック拡大に伴って大きな影響を受けると予想されている。
今年2月の歳入の中で法人所得税(IRPJ)並びに純利益に対する社会納付金(CSLL)は、昨年2月より26.72%に相当する46億レアルの減少の162億7,200万レアルに留まった。
また今年2月の社会統合基金(PIS)並びに社会保障賦課金(Cofins)の歳入は、前年同月比4.93%減少の252億3,600万レアル、個人所得税(IRPF)による歳入は、金融投資や株式投資によるキャピタルゲインが牽引して13.32%と二桁増加している。
しかし今年2月の一般会計歳入総額は前年同月比4.55%減少の1,121億4,100万レアル、今年初め2か月間では0.72%減少の2,760億8,900万レアルであった。
今年2月の石油ロイヤリティなどのインフレ指数を差し引いた実質臨時歳入総額は前年同月比95.95%増加の42億8,900万レアル、インフレ指数を差し引かない名目臨時歳入総額は前年同月比103.8%と2倍以上増加している。また今年初め2か月間の実質臨時歳入総額は20.3%増加の153億3,200万レアル、名目臨時歳入総額は25.34%増加している。
今年3月の国庫庁の歳入は、新型コロナウイルス感染拡大防止に対する外出自粛奨励措置、小売り・サービス・製造業など生産活動制限などによる影響が不透明となっている。
連邦政府は今年初め2か月間に減税措置で前年同期比並みの166億7000万レアルの歳入減少を容認。また今年初め2か月間の零細・小企業向け簡易税務申告制度(Simples Nacional)並びに個人および零細企業主MEI向けだけで、減税総額は25億3,900万レアルに達している。
また基本食糧バスケット向け減税は20億4,200万レアル、企業の従業員に対する社会保障費向け減税は16億300万レアル、免税や減税総額は84億6,900万レアルに達している。(2020年4月2日付けヴァロール紙サイトから抜粋)