ブラジル国内の自動車メーカーは3月後半から一斉に生産中止のために集団休暇やレイオフを採用している影響で、2020年3月のトラックやバスを含む自動車生産は、前年同月比21.1%減少の19万台に留まり、3月としては過去16年間で最低の生産台数まで落ち込んでいると全国自動車工業会(Anfavea)は発表している。
今年3月の自動車生産19万台は2004年3月に記録した18万5,500台を辛うじて上回っており、経済リセッション期間中の2016年3月20万300台をも下回っている。
また今年3月の自動車生産19万台は前年同月比では21.1%と二桁減少、前月比では7.0%減少、今年初め3か月間の累積生産台数は、前年同期比16.0%減少の58万5,900台に留まった。
今年3月の自動車業界の従業員は300人が解雇され、業界の従業員総数は前月日比0.2%減少の12万5,700人、前年同月比では2.3%減少している。
今年3月のトラックやバスを含む新車販売は前年同月比21.8%減少の16万3,600台、前月比では18.6%減少、今年第1四半期の新車販売は、前年同期比8.0%減少の55万8,100台に留まっている。今年3月末の新車在庫は、26万6,600台と営業日換算では48日分に相当と適正在庫の営業日換算の30日を大幅な上回る過剰在庫となっている。
3月の自動車輸出は前年同月比では21.1%減少の3万800台、前月比では18.3%減少、今年第1四半期の自動車輸出は前年同期比14.9%減少の8万9,000台に留まった。(2020年4月の6日付けエスタード紙サイトより抜粋)