今年3月の観光業界の売上は、前年同月比140億レアル減少予想

全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)は新型コロナウイルス感染拡大による各州政府の外出自粛措置導入や必需品小売販売以外の商業施設の営業停止措置で3月下半期は壊滅的な打撃を受けている。

3月上半期の観光業界の売上は既に前年同期比で22億レアルの減少していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が直撃した3月下半期は壊滅的なダメージを受けている。3月の観光サービス業界の正式な決算は今月8日に予定。

今年3月の観光業界の売上は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて前年同月比140億レアル減少予想、今後3か月後に観光業界に従事する従業員の29万5,000人は解雇されると予想されている。今年3月下半期の観光業界売上は、前年同期比84%下落に相当する119億6,000万レアルの壊滅的なダメージを被ったとCNCでは見込んでいる。

「3月下半期の観光サービス業界は、新型コロナウイルス感染拡大のパンデミック危機で、外出自粛措置、国境封鎖、海外渡航禁止、ホテル、イベント、大会議制限などの影響で奈落の底に落ちた。ブラジルも海外の観光業界と同様の壊滅的なダメージを受けた」と観光・商業連合(CNC)経済課エコノミストのFábio Bentes氏は説明している。

観光業界では伝統的に業界の売上が10%減少すれば、3か月のタイムラグを経て観光業界の従業員の2.0%が解雇されてきたとBentes氏は説明している。今年3月の観光業界の壊滅的な売上減少で、今後3か月後に観光業界の従業員の29万5000人は解雇されると予想、しかし3月上半期までの売上からの解雇予想は11万5000人と3月下半期の売上は蒸発している。

コンサルタント会社Flightradar24社の調査によると、今年1月の1日当たりの世界中のフライト回数は17万5,000フライトであったが、新型コロナウイルスcovid-19の影響で8万900フライトと半分以下に減便。3月最終週のブラジル国内の80%のシェアを占める主要16空港のは約90%の減便を余儀なくされている。

2週間前に観光関連業界団体のResorts Brasil, ABIH, FOHB, FBHA, BLTA, Sindepat, Adibra e並びにUnedestinosは、連邦政府に今年末には観光業界関連の従業員の解雇総数は100万人に達するために、救済政策導入を陳情していた。 
 

大手パッケージツアーのCVC社は、新型コロナウイルスの影響で同社バランスシート公開を先送りすると発表。また4月1日から同社の執行役や経営審議会メンバーの給与の50%カット、従業員の50%の時短を発表していた。(2020年4月8日付けエスタード紙サイトから抜粋)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47058